こんにちは!mimiです。

3回にわたって、鼻の毛穴の改善方法について切り込んだ記事を書いてきたわけですが...




これって鼻だけじゃなくて、顔のお肌全体に言える問題なんじゃないの???っていう根本的なことに気づきました!!!


◎人生いろいろ… 毛穴もいろいろ…🎤 


(わかる人だけわかってくれればいいの私は🤣)
 
ってことで、毛穴にも色々な種類があるという話、みなさんはよくご存知だと思います😊

 
こちらのタカミスキンクリニックのサイトがわかりやすかったので、ご覧ください💁‍♀️

ここに掲載されている、たるみ毛穴と、クレーター毛穴は、今回のお話からは除外して🙏

 つまり毛穴
✅ 黒ずみ毛穴
✅ 開き毛穴


この3つの毛穴が、「毛穴界の三大嫌なやつ」ではないでしょうか。


◎毛穴、気になりだしたのっていつから??

この答えについて、もちろん人によって個人差はあると思いますが、ホルモンバランスの乱れにより皮脂の分泌が増えてくる思春期前後から、毛穴の目立ちが気になる方が増えてくるのではないかと推測します🤔

そしてここで、誤ったケアに手を出してしまうと、私も陥って10年ほど抜けることができなかった、

「毛穴問題の、負の大車輪👿(スパイラル)」

に陥ってしまうのではないかと。。。😨

当然、皮脂分泌量が多いわけですから、ニキビを併発する方が多いと思います(私もそうだった)。そうすると更に、クレーターによる凹凸も加わってしまいます😭

 
こちらのツイートにも記載したように、「毛穴問題は一度起こりはじめると、坂道を転げ落ちるように悪化していきやすい」側面を持っていると、私は考えています😂
毛穴が目立っている状態によって、肌が快復する力も阻害されてしまうからです☠️


詳しく説明しましょう💁‍♀️


◎ぜんぶ皮脂のせいだ?

毛穴問題で必ず登場する言葉。「皮脂」
本来皮脂は、肌を守ったり、肌のpH値を調整するために分泌されます。

困った時のWikipedia様

皮脂(ひし、Sebum)は、皮脂腺から分泌される脂肪などを含むエマルション様の液体である。

皮脂腺の腺細胞が内部で合成した分泌物を多量に蓄積した後、細胞全体が崩壊することによって皮脂腺内腔に放出される。つまり、皮脂は皮脂腺細胞の崩壊物全体からなる毛穴の内面に開く皮脂腺開口部から皮膚表面に分泌され、皮膚や体毛の表面に常に薄い膜状に広がり、物理的、化学的に皮膚や毛髪を保護保湿する役割を果たしている。また、これに含まれる脂肪が皮膚の常在菌により分解されることで生じる脂肪酸によって皮膚の表面は弱酸性となり、これが病原菌などを排除する機能も持つ。

(太字は私がつけました)

へー、皮脂って皮脂線細胞の崩壊物全体からなるんだ。何もそこまで大義なことせんでもえーやろにー🤢と思いますが、皮脂によって肌や髪は「保護」され、皮脂&常在菌のコラボレーションにより、肌のpH値は、弱酸性に保たれていて”バリア機能”の一助を担っていると。。

皮脂、あんたすごいじゃん😆✨

毛穴業界では目の敵にされがちな皮脂ですが、本来は必要があって、大切な役割があるから分泌されているわけです🙏


◎そんな皮脂が、私たちに牙を剥く時...😨

適量であれば悪さをしない皮脂ですが、思春期のホルモンバランスの乱れや季節など、何らかの原因により、 過剰分泌されることがあります😨
皮脂の分泌量は性ホルモン(アンドロゲン)が大きく影響するので、思春期から成人(女性では20歳代、男性では20~40歳代)にかけて多く、その後は加齢とともに減少します。女性の場合は月経後の黄体期にも増加します。
(中略)
一方で紫外線や空気にさらされ,酸化して肌に障害を与える可能性があります。皮脂の分泌が適量であれば、肌への悪影響はほとんどありません。しかし過剰に分泌されると、皮膚表面における皮脂と水分のバランスが崩れ、皮脂を好む常在菌が増殖して脂漏性皮膚炎や尋常性ざ瘡(ニキビ)などの肌トラブルが起こってしまう場合があります 
過剰分泌されると、悪い側面が顔を出すということですね👿


そして過剰分泌された皮脂がどうなるかというと...

皮膚の常在菌のマラセチア(酵母様真菌)は増殖時にトリグリセドと飽和脂肪酸を利用し、不飽和脂肪酸へ、とりわけオレイン酸へと変える
前述Wikipedia「皮脂」より引用
当社の研究では、毛穴が目立つ人ほど皮脂量が多いことがわかっています。皮脂成分の中でも、特に「不飽和脂肪酸」の比率が高くなっています。不飽和脂肪酸の代表的なものには、食用油としてもなじみがある「オレイン酸」があります。オレイン酸は油脂の成分として食用には好ましいのですが、「遊離脂肪酸」として肌上にあると、きめを乱したり、角化異常を起こしたり、毛穴が目立つ肌状態を引き起こすことがわかりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000005794.html より引用 
皮膚の常在菌によって、皮脂の一部は、「オレイン酸」という不飽和脂肪酸へと変化します。そしてそのオレイン酸がさらに、「遊離脂肪酸」になることで、不全角化を引き起こしていくことになります😭
 
✅皮脂(トリグリセリド)
オレイン酸(不飽和脂肪酸)
✅遊離脂肪酸

ここまでおk?


◎んで、その「遊離脂肪酸」てなあに? 

皮脂が遊離脂肪酸に変化する過程で関わってくるのが、"マラセチア菌"です。

マラセチアちゃんは、
真菌(カビ)の一種です。これは健康な肌の人にも存在している、皮膚常在菌の一種です。そしてこのマラセチアちゃんの栄養源は皮脂です!!


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皮脂を構成している成分である、トリグリセリドくんと、このマラセチアちゃんがボーイミーツガールすることによって、副産物として「オギャー!!!」と、毛穴界のオーメン👿こと、遊離脂肪酸ベビーが生まれるというわけですね。

その辺り詳しいのが、こちらのメナードの企業研究です💁‍♀️

マラセチアリパーゼは、皮脂を分解し、遊離脂肪酸という炎症物質に変えます。そして、遊離脂肪酸が毛穴の中を刺激して、炎症を起こします


つまりこの
遊離脂肪酸は、炎症物質の一種なんですね👿


先ほどの話に戻りますが、

✅皮脂が過剰に分泌される

✅それを栄養とするマラセチア菌が増える

✅遊離脂肪酸が増える

✅炎症が起きやすくなる

という図式が成り立ちます。風が吹けば桶屋が儲かる的な🤗✨(違う)
 

そして、この遊離脂肪酸が肌の上で悪さをする状態が、”脂漏性皮膚炎”といわれています😨

皮脂の成分の1つであるトリグリセリドはマラセチアなどの皮膚の常在菌によって遊離脂肪酸に分解されますが、この遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えることが 脂漏性皮膚炎発症の原因の1つと考えられています。また、増殖したマラセチア自体も皮膚に炎症を起こすと考えられています。

そりゃ炎症物質だもんね🔥


そして、増殖したマラセチア菌自体も皮膚に炎症を起こすって、『パラサイト〜反地下の家族』かよ!!!(ごめんなさい、観てないです🤪)

迷惑極まりないですね👿



◎そして更なる地獄へ、車輪はひた走る...🤢

そして遊離脂肪酸が増えたことによる害は他にもあります。炎症物質である遊離脂肪酸が、毛穴の壁を刺激することによって、「不全角化」が起こると言われています。


不全角化については、こちらのブログに詳しく書きましたので、まだ読んでない方は読んでね🙏

大事なところだけおさらいだけすると、

炎症や刺激などが原因となり、皮膚の細胞の分化・増殖が乱れ、角化の速度が異常に速まることにより、核が残ったままの不完全な細胞が肌表面に現れること」を、不全角化状態といいます👿


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遊離脂肪酸により毛穴周辺の皮膚が炎症👿

✅炎症した皮膚を治そうと、新しい細胞がどんどん作られてターンオーバーが早まる

✅新しい細胞は突貫工事で作られるため、未熟な状態(有核細胞)の角質層ができあがる

✅不全角化

✅ついでに、セラミドなど肌を潤わせる物質も足りなくなる

✅バリア機能はさらに低下、失われたセラミドを補うために、さらにたくさんの皮脂(その量は5倍と言われている)が出る😨

✅増えた皮脂により、遊離脂肪酸が増える...


という、まさに負の連鎖がはじまる訳です😭💦💦💦



◎不全角化が起こると、毛穴が目立つ


そして不全角化が起こると、前述したように、未熟な細胞が肌表面を覆うことになるため、毛穴の周囲の皮膚が、すり鉢状に広がってしまいます。

パズルのピースがいくつか足りなくなってしまった状態をイメージしてください🤔当然、ピースが不足しているところが穴になりますよね?(ざっくりとした話ではありますが)


これがいわゆる、「毛穴の開き」です😨


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そしてこの開いた毛穴は、外界からの刺激に当然弱くなります(バリア機能低下しているわけですから)😨
本来ならターンオーバーによって毎日剥がれ落ちるはずの角質層ですが、バリア機能が低下した肌では、肌を守る鎧のように厚く堆積して、水分の蒸発を防ごうとします

これが、「角質肥厚」(かくしつひこう)です。

角質が厚くなると、当然肌はコワゴワとくすみ、毛穴の周りの皮膚を盛り上げるため、さらに毛穴が目立ちます。また、毛穴周辺の皮膚に角質層が堆積することによって、毛穴づまりを起こし、さらに過剰な皮脂分泌がここに加わると、ニキビの原因になります😨💦

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そして更に、毛穴の角栓は、角質層の剥がれた残骸と皮脂が混ざり合って形成されると言われていますから、「角栓の詰まり」も併発しやすいです。そして、詰まった角栓や皮脂が酸化すると「黒ずみ毛穴」になるわけです。

まじでいいことねーな😂💦💦💦っていう😨

まとめますと、

不全角化
✅毛穴周りの皮膚がへこむ
✅肌を守るために角質肥厚がおこる
✅毛穴がさらに目立ち、そこに角栓や皮脂による黒ずみがおこる
✅角栓を無理やり抜いたり、誤った角質ケアをすると、更に不全角化が悪化する👿

最後の項目なんですが、ここで「余計な角質が溜まってしまっているから、落としてあげなきゃ!」とピーリングや、スクラブ洗顔など、簡単に角質ケアに走ってしまう方が多い😭💦💦

なぜ余計な角質が堆積しているのかの根本原因がわかっていないのに、対処療法的な角質ケアに走ってしまうと、その時はスッキリしてもより角質がごわつきやすく溜まりやすい肌になってしまうということに気付いてない方が多いと、私は思います😭💦

加齢によりターンオーバーが鈍化している方には、ピーリングなどを適度に取り入れることは有効だと思いますし、ニキビ肌にも効果的な治療である可能性は高いですし、ピーリング自体は素晴らしい施術だと思います✨

ただ、闇雲にピーリングをするだけでなく、根本的な原因を解決していく為、

肌を育てるケア
・洗いすぎない
・こすらない
・紫外線ケア
・セラミド保湿
・ビタミンaとcによるケア

を併用することを、私はお勧めしたい🙏✨✨

あと言うまでもなく、ピーリングのやりすぎはよくないですから、そこはどうしても耐えられなくなった時だけにした方がよいと、個人的には思います😊


◎様々な毛穴ケアの意味とは

そして、巷にあふれる毛穴ケアの方法や、有効とされる成分ですが、この仕組みがわかると、どの成分がどの段階にアプローチしていくか、イメージできてくるのではないでしょうか😊

洗顔 →  分泌されすぎた皮脂を落とす

ピーリング → 角質肥厚している角質を脱落させる

グリシルグリシン → 不飽和脂肪酸が肌に起こす炎症を食い止める

ナイアシンアミド → 皮脂の分泌を調整する

ビタミンC → 皮脂の分泌自体を抑制、抗炎症作用

この辺りの成分も、闇雲に使用するのではなく、何のために使用しているのかが分かると、より適切なケアができると私は考えています😊✨


◎まとめ

随分長くなりましたが、最後にこれだけは伝えたい大切なこと。

一度目立つようになった毛穴を快復させる為には、時間がかかります🙏

表皮のターンオーバーは、健康な肌で28日周期と言われています。しかし真皮層のコラーゲン繊維などが作り替えられるのには、もっと長い時間がかかるんですね🙇‍♂️(三ヶ月から半年と言われています)

繊維芽細胞が活動する様子などがみられて、面白いです💁‍♀️

ベビーオイル洗顔をしてみても、ビタミンAを使ってみても、瞬時に魔法のような効果が出るとは、思わない方がいいです😊

長い時間をかけて、悪循環を経てきたお肌です。そしてお肌は、本体である私たちを守るために、頑張ってきたんです😭
労ってあげる気持ちで、肌の育ちを暖かく、気長に見守っていくのが、結局は一番の早道なのではないかと思います✨

またターンオーバーの一部の側面を、今回はなるべくわかりやすく書いたつもりです。皮膚科学はとても複雑で、様々な要因が重なっています。あくまで私の記事は、ご参考程度に考えていただけますと幸いです🙏


ありがとうございました🙇‍♂️