こんにちは!mimiです。

こちらの記事でエンビロンについて書いてから、ほかに書きたいことがたくさんあった為に、随分と時間が空いてしまいました…😱
スミマセン🙏💦


そもそも「エンビロンて一体何?」と言う方は、まず上記の記事を読んでいただいてからこちらに戻って来ていただけますと幸いです🙇‍♂️

今日は、エンビロンの中で具体的な使い方や、オススメ製品をご紹介したい…😊

...と思ってたんですが、調べていくうちにマニアックな方向へ話が転びました😱💦💦

今日一回では書ききれないので、まずは第一弾、

お猿でもわかる?!🐵『エンビロンステップシステムの意味と、ビタミンA誘導体のヒミツ』」をお送りしたいと思います🙏



◎エンビロンのステップアップシステムの先にあるものとは

高濃度のビタミンAをいきなり肌に与えてしまうと、A反応という、肌荒れに似た症状が一時的に出る方がいるということは、前回のエンビロンブログにも書きました。

「少しずつ塗るビタミンAの量を増やしていくことで、ビタミンAが細胞に入るために必要な”レチノイド受容体”を増やしていくことができて、A反応を起こしにくいですよ」

というのが、エンビロンのステップアップシステムです😊
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...でまあ、ここからが、今回の本題です😤


エンビロンがステップアップシステムが優れているというのはわかったけど、

そもそもなんでビタミンAの種類や濃度を増やしていく必要があるの?

っていう話です🤔


こちらの「麗ビューティークリニックの」麗先生のブログが詳しいので引用させていただきます。

エンビロン モイスチャーシリーズの

ジェル1.2にはパルミチン酸レチノール

クリーム1にはパルミチン酸レチノール

クリーム2.3.4にはパルミチン酸レチノールとプロピオン酸レチノール

エンビロン シークエンスシリーズの
セラム1.2にはプロピオン酸レチノールセラム3.4.4+にはプロピオン酸レチノール、パルミチン酸レチノール
クリーム+にはパルミチン酸レチノール
が含まれています。

濃度的なことで言うと、

モイスチャーシリーズとシークエンスシリースのビタミンAレベルは、

モイスチャークリーム1⇒シークエンスセラム1

モイスチャークリーム2,3⇒シークエンスセラム2

モイスチャークリーム4⇒シークエンスセラム3

モイスチャークリーム4+Aブースト1+Cブースト⇒シークエンスセラム4

という目安になります。 

こちらに書いてあるとおり、エンビロンのビタミンA製品には、ステップアップすればするほど


より多くの種類のビタミンA誘導体が、高濃度で配合


されているわけです。


さっきからビタミンA、と言っちゃってますが、正しくはビタミンA誘導体(別名:ビタミンA前駆体)が、エンビロンには配合されています。


エンビロンを既に使用されている方でも、ここまではお分かりの方が多いと思います👍


でも、「より多くの種類のビタミンA誘導体が、高濃度で配合されていると、なんで肌によいのか」ということについては、私も含めて分かってない方が多いのではないでしょうか🤔

よくわからなかったので、勤務先の生物系研究室の同僚、カワウソ君にいろいろとインタビューしてみました👏

(カワウソ君は「専門分野ではないので、間違っているかも」という前提でいろいろ調べながら話してくれましたので、みなさまもここに書いてあることはあくまでご参考程度に、とどめていただけますと幸いです🙏)


◎ビタミンA誘導体(前駆体)の種類


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より引用

この図を見たことある方は多いと思うのですが、この図が一体何がいいたいかっていうと、


どんな形のビタミンA誘導体を入れてもとりあずはパルミチン酸レチノールの形で貯蓄されてるけど、実際使う時はそっから更に変換して、レチノイン酸ににしてから使うね~?よろしくぅ~😉❤️


ってことです🤚(なぜかIK◎Oさん🤣)


それを聞くと、「じゃあ最初からレチノイン酸の形で入れたらもっと効くんじゃないの?」と思うかもしれません。

ところがどっこい🤚

胚の発達におけるレチノイン酸の主要な役割は、分化のコントロールであるが、この効果自体が副作用を引き起こす原因にもなる。例として挙げるとニキビの治療に用いられるイソトレチノイン等のレチノイド製剤の高い催奇性の原因となり、ビタミンA前駆体(パルミチン酸レチノール)やレチノイン酸自体の経口での大量摂取でも、同じ機構により催奇性を示す可能性がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/レチノイン酸 より引用


レチノイン酸は刺激がとても強いので、そのまま肌にオンすると、色々バーニングファイヤー🔥🔥🔥しますのでダメです👻(急に雑😂)

まあでも...

「トレチノイン+ハイドロキノン療法」で使われるトレチノイン(レチノイン酸)は、他のビタミンA誘導体と違って、何にも変換されることなく、ビタミンAの受容体にダイレクトにホールインワン⛳️します。
つまり効きが早いし、ビタミンAの受容体にめっちゃくっつくわけです🤭

要は、その色々バーニングファイヤー🔥🔥🔥する作用をダイレクトに利用するのが、トレチノイン療法ってことになります。
危険だから化粧品や医薬部外品への配合が認められてなくて、薬としてしか販売できません🙏
ゆえに、トレチノインを使うゼオスキンはクリニックでしか売ってないよ〜🙏




◎ビタミンA前駆体(誘導体)は、攻めの三兄弟と、守りの三女神の、2種類に分かれる

というかそもそも、画像の右半分の3つの


・レチノール

・レチナール

・レチノイン酸


この三兄弟はとても不安定で危険なやつらです😎

さらに、紫外線により光線過敏症を引き起こす危険があります。


だけど、ターンオーバーの促進やコラーゲンの合成などの、一般的にみんながイメージビタミンAの作用は、このレチノイン酸を介したこの三兄弟が担っています。
(さっき書いたトレチノインをイメージしてね)


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※画像はイメージです。
「オレたち見た目に反してオラオラ系だぜ😎」

こいつら三兄弟は、攻めのビタミンA🔥🔥🔥



一方、画像の左半分の3つ、


・パルミチン酸レチノール

・酢酸レチノール

・プロピオン酸レチノール


この三女神は、安定性が高く、抗酸化作用も高いです🥺✨✨

さらには紫外線を吸収し、SPF20程度の、天然の日焼け止めになってくれる、守りのビタミンAです😉


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※画像はイメージです。
「なんで私だけ老婆やねん!👩‍🦳💢」

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で、これはちょっと余談なんで興味のある方だけ…🤭

もともと私たちの身体の中で、ビタミンAが一番何に使われてるかっていうと、目👀、なんですね👏
人間が光を感じるために使われるのが、ビタミンAから変換されてできるロドプシンという物質。
ロドプシンは網膜の光を感じる細胞の中にいて、光で分解されます。私たちが色とかを感じてるのも、全部このロドちゃんのおかげです🙏✨

明るいところに行くとロドプシンが分解されるから、まぶしいところから急に暗い部屋に入ると何も見えなくなる、って現象が起こるわけです👀
これは、光でロドちゃんが分解されて足りなくなってるから、目が一時的に見えなくなる❌

もともと守りのビタミンAの三女神は、目👀で使われるために光✨で分解される性質を持っている物質、というわけです。

その性質があるからこそ、我先に!と自ら分解されることによって、肌の中で紫外線防御の役割を果たしてくれるわけです😭✨✨

...てかなんでこれを顔に塗ったら、紫外線から肌を防御できると思った?!って、その突飛な発想に拍手を送りたい。偉い人、ありがとう👏

余談おわり!

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まあ三兄弟も三女神も、結局は使われるときは、最終的にはレチノイン酸の形に変換されます、ってことだけ思い出してくれたらOK🙆‍♀️

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こんな感じでございます!


こちらのツイートでも、守りと攻めのビタミンAの関係を説明しています。よかったらご覧下さい。


◎じゃあなんでたくさんのビタミンA誘導体(前駆体)を入れた方がいいのか?

で、なんでいろんな種類のビタミンAを入れた方がいいのかってことに話が戻ります。


ビタミンA誘導体を、チョコ🍫だと思って下さい。
はい、今この瞬間😤
もうすぐバレンタインだから❤️

で、例えばあなたが手作りチョコを作るとします。

粒状に小分けになった、DA◎Sを溶かして手作りチョコを作るためには、DA◎Sはもともと細かくなってるから、電子レンジでチンするだけでも溶けますよね?


だけど、明◎の板チョコから手作りチョコを作るためには、板チョコは大きいので、お鍋を使って湯煎で溶かさなければなりません。


チョコ◎ビーだったら、小さい粒子なので、手で握ったら溶けます👏(ばっちい🥺)


この、「チョコを溶かす道具」(電子レンジやお鍋や手)が、生体内にあるビタミンA誘導体の変換酵素です!!

ビタミンA誘導体が、最終形態のレチノイン酸に変換されるためには、生体内にもともとある酵素(タンパク質)による変換が必要なんですね。

より引用
(青字で書かれているのが、ビタミンA誘導体の変換酵素です🤔)

つまり、

最終的に手作りチョコ(レチノイン酸)を作るにしても、材料(ビタミンA誘導体)が違えば、使う道具(変換酵素)も違ってくるよね?

ってことが分かっていただければ大丈夫です🍫✨

でもって、この変換酵素はタンパク質なので、分子の大きさがでかいです。
外から肌に入れようと思ってもこれは無理❌

だからビタミンA誘導体を肌に入れたら、あとは生体内の酵素に、レチノイン酸への変換はおまかせするしかないわけです🙇‍♂️
そして一人ひとりの体内にある分解酵素の種類と量には、当然個人差があると考えられます。


◎エンビロンの考え方(おそらく)

ここでエンビロンに戻ります。

エンビロンはステップアップしていけばいくほどに、ビタミンA誘導体の種類と濃度が増えていく、というのは前述したとおりです。

みなさんは、なんでそうなるか、もうわかりますよね?👍

生体内の酵素が、各人の体内にどの種類がどれだけあるかが未知数、かつ、コントロールできない以上、色んな種類のビタミンA誘導体を入れた方が、最終形態のレチノイン酸に変換される確率、あがりますよね?

(大量の手作りチョコを作るためには、色々なタイプや形の原材料のチョコを買ってきて、家にある調理器具をフル稼働させた方が、効率がいいわけです!)

肌の中で使うことができる、「レチノイン酸」の量を増やしていくということ。

これが、エンビロンをステップアップした先にある結果だと考えています。
(レチノイン酸が肌にどういう作用をするか、またそのリスクについては、別記事にしたいと思います🙏)

だからエンビロンを使う以上、可能であればいろんな種類のビタミンA誘導体が入った、『あの製品』を使いたいよね?🤭✨✨✨っていう話は、長くなったので次回にしたいと思います🙇‍♂️

(ビタミンA誘導体の配合濃度についてはエンビロンの企業秘密となっておりますので、ステップアップしていけば濃度が濃くなると決めつけることはできませんが、まあ順当に考えたらそうなのでしょう)


◎まとめ

なんだか思いもよらない方向に話が転んでしまいましたが、既にエンビロンを使っている一般ユーザーの方にも、色々と目から鱗👀と思って頂けたのではないでしょうか。

エンビロンの取り扱い講習とか受けたら、このあたりも説明してくれるのかな?
その資料を見る術が私にはないので、もし盛大に間違っていたら申し訳ないです🙇‍♂️
これはこうだよ!ってことがあったら、ぜひTwitter(@mimitan090909)のDMから送って頂けたら嬉しいです😊

ただビタミンA誘導体の酵素反応の部分とかは、論文にもなっているので正しい可能性が高いと思います🙏

ありがとうございました🙇‍♂️

※謝辞:夜中まで調べながら協力してくれたカワウソ君、本当にありがとう!


◎参考


https://ja.wikipedia.org/wiki/ロドプシン


https://ja.wikipedia.org/wiki/トレチノイン

https://ja.wikipedia.org/wiki/パルミチン酸レチノール

https://ja.wikipedia.org/wiki/レチノイド


https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/012700001/012700001/?P=5


https://www.cosmetic-medicine.jp/list/prac-ra.htm