こんにちは!mimiです。


私がTwitterをちゃんと始めたのは2019年の秋くらいからです。こちらのツイートにも書いたとおり、たくさんの化粧品開発関連のお仕事をされている方々と直接交流を持てるようになったのが、Twitterで得た大きな収穫の一つです🙏✨



様々なことを学ばせていただく中で、個人的に勉強になったことを、今日は備忘録的にまとめたいと思います!
『薬機法』など法律の名前が出てくると身構えてしまう方、「私の化粧品選びに関係ないじゃん🤢」と思われる方でも、最後まで読んでいただくと、

近年の『薬機法』の変化は私たち一般消費者にも無関係なことではないよ👀

ということが、分かっていただけると思います😊✨



◎「薬機法」はめちゃくちゃ厳しい。

この間初めてウェブメディアから記事の執筆依頼をいただきました🙏✨


頂いた“記事執筆ガイド”の中にも、「薬機法」の規制に当たらない表現についての注意書きがありました👀

..で、それをみた私の感想は「これまじで、何にも言えることがないな...」ってことだったんですよね😂💦(インフルエンサーや一般人でも、広告に当たる文章を執筆するときは、薬機法遵守の対象になります)


とりあえずまず、「薬機法」について私たち一般消費者は、

”私たち消費者を過度な広告から守るための、医薬品や化粧品に関する、広告に関するガイドライン”

くらいの認識でいれば大丈夫だと思います🙃


以前は「薬事法」という名前でしたが、名前が変わり、現在も段階的に改正が行われています。(今後もルール変更はあるはずなので、ここに書くことは2020年6月現在の情報です🙏)



Twitterでもおなじみの、元化粧品開発者&化粧品マッチングサイトを運営されているゲンさんのブログです。(※本記事は、一部ゲンさんに監修のご協力をお願いいたしました!本当にありがとうございます🙇‍♂️)

「薬機法」で調べると、難しい専門家向けのページしか出てこないので困っちゃうのですが、こちらは一般消費者にも分かりやすく解説された記事が多いので、詳しく知りたい方はご覧ください💁‍♀️

いろいろ解説するとかなり長い記事になっちゃうので、今日は製品選びの参考になりそうな部分だけ抜粋して、「薬機法」と私たち消費者の関わり方について書いていきたいと思います🙏



◎いわゆる「化粧品」の広告で使用できる文言って、実はこれだけしか
ないって知ってますか?




「日本化粧品工業連合会」のホームページに、”化粧品等の適性広告ガイドライン”が掲載されています💁‍♀️

いわゆる「化粧品」は、"事実であれば標榜可能な効能効果"が56定められています

スクリーンショット 2020-06-19 9.52.14


逆の言い方をすると、化粧品の広告でいえることって、これしかないんですよ...👀私は無知だったので、めちゃくちゃびっくりしました😂

化粧品の広告打つの、めっちゃ難しいやん...🤢


◎「医薬部外品」≒「薬用化粧品」でも、言えることってこれくらいです。


化粧品」と「医薬品」の中間的な扱い(ざっくりと説明すると)の、「医薬部外品」。
その中でも、本質が化粧品的な物を「薬用化粧品」と言います👀

ドラッグストアで売っているコスメでたまに、「薬用◎◎化粧水」みたいな名前の製品がありますが、おおよそここに該当すると思います🙃

■薬用化粧品とは
医薬部外品の中でも本質が化粧品的なものについては、いわゆる薬用化粧品といいます。
薬用効果(予防等の効果)をもって謳われる、化粧品類似の製品であり、薬用化粧品としての
承認が必要となります。効能または効果に関する資料等、必要な情報を添付し、申請することで、
特定の薬用効果が表現できます。
http://www.89ji.com/law/2967/ より引用

承認を取るには手続きが必要になる為、一般的に「化粧品」よりも開発コストや手間がかかっています。(一般の化粧品は、届け出制で、内容は各社の責任ということです🙏)


スクリーンショット 2020-06-19 10.01.59
(注)作用機序によっては、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。」も認められる。

その「薬用化粧品」であっても、標榜できる効果はこんなものなんですよ👀 「薬機法」、本当に厳しいね😤


…で、こう書くと「効果にお墨付きがある医薬部外品の方がいいじゃん!」というような感想も抱きがちな私たち消費者なのですが、「必ずしもそうとは言えないよ」という話は、こちらのナスちゃんのブログがとても参考になるので、興味のある方はぜひ読まれてみてください💁‍♀️



動画がいいよ!って方は、こちらのかずのすけさんの動画がとても分かりやすいです✨

 


◎「化粧品」と「医薬部外品」の棲み分けに関して

私個人は、現段階ではこんな風に理解しています(個人の感想)💁‍♀️


☆「化粧品」のメリット

・各社の自由度が高い為、面白い美容成分などの配合が可能。

・全成分表示が配合量順に並んでいるので分かりやすい(1%以上配合の物のみ、1%以下配合の物は順不同で良い)。

・「医薬部外品」の有効成分を高配合することも可能。


☆「化粧品」のデメリット

・製造側からすると、効果効能を謳うことができない。=私たち消費者が製品を選ぶときの広告材料が少ない

・美容成分がどれくらい入っているのか、保証がない。(1滴でも入っていたら全成分に表示可能)


☆「医薬部外品」のメリット

・有効成分に対する特定の効果効能にお墨付きがついている。=効果効能の広告が打てる為、消費者からしても分かりやすい。

・承認されたパーセンテージ分は、必ず有効成分が配合されている。


☆「医薬部外品」のデメリット

有効成分の配合濃度が決められてしまっている。=差別化が難しい。

・成分の安定性や安全性、有効性が厳密に決まっているので、逆に「医薬部外品」では配合できない成分もある

・「医薬部外品」には、一部の成分をのぞいて、全成分表示の義務がない。=アレルギーなどがあり、避けたい成分がある消費者にはリスク。

化粧品開発者ミライさんからのコメント🙏まさにこの、「医薬部外品(薬用化粧品)のメリット・デメリットは表裏一体」というご意見がしっくりきますね👀


☆注意点

・「化粧品」と「医薬部外品」では、同じ成分なのに表示名称が異なる場合がある。→詳しくはこちら

「有効成分」=「薬用化粧品」に配合されている、一定の効果効能を認められた成分のこと。これに対し、「化粧品」に配合されている研究された成分のことは、「美容成分」と呼びます。(メーカーの中の方は、「有用成分」と言った言い方をされる方も多いです)


ちなみに...
こちらは広告についてのお話👀 「薬用化粧品」として認められると、逆に「化粧品」としての効能は、広告の中で謳えなくなってしまうということなんですね💦



◎「薬機法」厳格化時代、化粧品メーカーの工夫

このように、近年「薬機法」による広告規制はますます厳しくなっているので、化粧品メーカー各社、広告には様々な工夫が見られます👀


ゲンさんがおっしゃるように、下のほうにちっちゃーく書いてある「※印」に大切なことが書いてあったり...👀



また大手化粧品会社には、「企業研究成果」をまとめたホームページが大抵あります👀

こうしたサイトでは、研究によって発見された、有効成分や美容成分の効果や効能を記載することが可能です✨有効成分、美容成分に対する知識に、私たち一般人でもアクセスしやすい工夫がされているということかなと、私は理解しています🙏

そしてこういうホームページを見ると、発見と勉強、ワクワクに出会うことができるので、私は暇なときよくぼーっと見ています🙃 「化粧品会社名 研究成果」とかで検索すると、そういったページが出てきますから、是非皆様も試してみて下さい😊


あとは、いわゆるインフルエンサーを広告に起用する企業が増えているのも、「薬機法」の厳格化と無関係ではありません👀
PRとかステマとか嫌われる傾向にあるとは思うのですが(まあステマは良くないと私も思うけど)、致し方ない側面があるということなんですね。。「中の人」がダメなら、「外の人」に広告をお願いすれば良いじゃない!という発想✨
ただしインフルエンサーであっても、化粧品広告を行う以上「薬機法」遵守の対象となりますので、SNSを通じて化粧品のPRをしてみたい方は、「薬機法」を勉強されておくとよいと思います🙆‍♀️


そしてもう一つ大切なのが、「薬機法」の規制は広告の中だけではなく、開発者側の方のSNSやブログも対象になる、ということです🤢 広告でしたらチェックを入れることはできますが、日々のSNSまでチェックを入れるのは不可能。発信者自身に「薬機法」関連の知識がないと、かなり危ない橋を渡ることに...😭💦




◎薬機法厳格化時代のスキンケア製品選び

ここまでツラツラと、「薬機法が厳しいよ😤」ということを書いてきました。


これは私たち消費者を守るための法律ですが、今後スキンケア製品を選ぶ際には、今まで以上に化粧品に対する理解を深める努力をする必要があるということなのかもしれないなと、最近私は考えています😀


たとえば、「”美白化粧品”が欲しいわ〜🙃」と思ってネット検索をかけた場合でも、広告内で”美白”という効能を謳える、「薬用化粧品」はたくさんヒットするけれども、効果効能を謳うことができない「化粧品」は検索にヒットしにくい、といったことが想定されます👀

しかし先ほど、メリットとデメリットの項目で書いたとおり「薬用化粧品」には配合できず、「化粧品」にのみ配合できる”美白系”有用成分があります👀

また更にいうと、「化粧品」の場合は、(一部の)有効成分を高配合することができる、というメリットがあります。(「薬用化粧品」は、その辺り融通を効かせることが難しい🤢)
 

これからは、”美白”という効果効能で製品を調べるだけでは、そういった優れた「化粧品」を見つけられなくなってしまう可能性があるということです😭💦


だからこそ、「自分の悩みに応じた有効成分・美容成分からスキンケア用品を探す」という工夫は、これからの化粧品選びで大切になってくることだと、私は考えています😊



日本では販売していませんが、カナダのコスメブランドthe ordinaryなんて、まさにそんなコンセプトのブランドですよね💁‍♀️


「成分名」=「製品名」という、シンプルな製品が多いです👀

そして、「それぞれの成分が何に効果的かは、各々勝手に調べてね!」っていう、そっちで学びなさいよ!感😂💦その敷居の高さと低価格のギャップで、日本でも大変人気を集めていますね✨
日本でも原液系コスメメーカーが「成分名」=「製品名」の製品をどんどん出していると思いますが、今後はさらにこの流れが加速するのではないかと妄想しています👀

※DMでご指摘いただきました。日本では、「成分名」=「製品名」は基本的に🆖とのことです。(成分名を連想させるような名前をつけたりすることは可能な模様...👀)


◎化粧品は成分からわかる事は少ない。

そうは言ってもですよ🙃

成分がわかれば、化粧品のことが分かるようになるかといえば、そんなことはありません😇

二つの成分を組み合わせることで相乗効果が生まれたり、特殊な処理を施すことで浸透性が上がったり、いわゆる”処方開発者”と呼ばれる専門家の方々が、一生懸命知恵を絞ってレシピを考えられているのが、大半の化粧品です👀✨


また、これは化粧品開発者の方々がTwitter上でお話ししているのを拝見して知ったのですが、同じ「グリセリン」という名前の成分であったとしても、何を原料にしているのか、抽出法、精製度などにより、その効果効能は微妙に異なってくるそうです。また”原料会社”が発売している化粧品材料の中には、有効成分・美容成分の他にも、いわゆる”基剤”と言われる、ベースとなる材料や、界面活性剤が配合されています。

そう言ったものの良し悪し、向き不向き、組み合わせなどを総合的に考慮して、化粧品材料を選定しているというお話をよく目にします🙏✨

これは成分表だけ見ても絶対わからない!!🤢


◎成分表との付き合い方

化粧品選びをするとき、私も必ず全成分をチェックするようにしています👀


それは二つの目的のためです。

・自分に合わない成分があることが分かっている場合は、そのリスクを減らすため。

・その化粧品がどのような部分に作用するのか、おおよその見当をつけるため。
 


この二点を意識すると、「この製品は私に合わなかったなぁ😭💦」を、だいぶ減らせるようになると思います!


例えばですが、ビタミンC誘導体の一種である「VCエチル」という成分について。こちらに書いてあるような、成分に対する知識があれば、広告上で”美白”の効果効能が謳われていなかったとしても、成分表を見た時に

「あ、これはビタミンC誘導体が入っているから、美白やシミ予防への期待が持てそうだな。日焼けしちゃったって日に塗っておくと良さそうだな。」

...という風に、その化粧品に対する”期待値”の精度を上げることができます😊✨


「有効成分・美容成分について、詳しく知りたい!」という方は、こうしたサイトを暇な時に眺めると良いと思います💁‍♀️



プロの方々も使われているサイト。化粧品原料探しのデータベースといえばここ🙏



一般人にはこちらが見やすいと思います(ちょっとゴニョゴニョ🤢な点もあるらしいですが、皆さんの利益優先ということでご紹介...)有効成分・美容成分を、効果別に一覧でみることもできますし、成分の名前から検索することができます。



有効成分・美容成分の名前を入力すると、その成分が使われている製品を検索することができます。

この3つを使い分けるのが、私はお勧めです😊✨


◎でも、木を見て森を見ずもよくないので、そこはバランス感覚を身に付けたいですね🙃

今、ネット上でも「グリセリンフリー」というワードが注目を集めています。(個人的には”◎◎フリー”と言うワーディングは、心象的に「◎◎は入っていないほうがよい」という先入観につながる気もするので「ノングリセリン」といった「グリセリン抜き」といったような言葉の方が適切かなあと言う風に考えているのですが、まあこれは個人の感想でした🙃)

しかし一口に「グリセリン」と言っても、先ほど書いたように、原材料によって使用感が異なる可能性もあるし、配合量によっても大きく差が出る部分なのかもしれません。既に分かっているアレルギーのリスクなどの低減する上で成分表を見ることは有益なことですが、一つのことにフォーカスしすぎると、別のメリットを見落とすこともあります😭

この辺りは、他に使っている製品との兼ね合いや、使用感を頼りにしながら、自分に合ったバランスを見つけていくしかないのかなぁと思います。意識しながら使っているうちに、自ずと分かっていくことだとは思います😊


追記

この記事を公開して、いわゆる化粧品や、その広告を「作る側」の皆様からたくさんのご反応をいただきました🙏 作る側の皆さまの様々なご苦労、工夫が伺えますので、追記させていただきます😊



◎まとめ

「薬機法」や、化粧品の広告についてもっと色々なことが知りたい!と言う方は、冒頭でもご紹介したゲンさんのyoutubeチャンネルにたくさん動画もありますので、ぜひ勉強なさってみてください💁‍♀️



私がこの記事で伝えたかったことです💁‍♀️

私もこれから、もっと色々なことを勉強していって、自分と化粧品の関わりを深めていきたいと思っています😊✨


ありがとうございました🙇‍♂️