こんにちは!mimiです。


ツイッターで、現役の化粧品処方開発者(日焼け止めももちろん含む)の、みついだいすけさんのツイートを中心に、日焼け止めに関する様々な方の疑問や議論が展開して盛り上がるという、とても面白い流れがありました😊✨

掲載許可をいただいたので、みついさんの一連のツイートを中心に、最新の日焼け止め情報について眼から鱗👀のあれやこれを、本日はまとめていきたいと思います✨


◎紫外線散乱剤(ノンケミカル)と紫外線吸収剤(ケミカル) 

まず、紫外線を防御するための成分は、主に大きく二つのカテゴリーに分けることができます🙏

げんさん(元化粧品開発者、現在は化粧品ビジネスマッチングサイト運営など)のご発言。分かりやすい✨


✔︎紫外線散乱剤(ノンケミカル)→酸化チタン、酸化亜鉛、など

✔︎紫外線吸収剤(ケミカル)→メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、など 

これは、みなさんもご存知のとおりです😀


一般的には、紫外線散乱材配合(ノンケミカル)の日焼け止めが、「肌に優しい」と言われていますし、みなさんのイメージもそうだと思います✨

しかし、たろさん(たろさんも、現職の化粧品技術者)がおっしゃるとおり、一概にはそうも言い切れないらしいです...👿 実際、ノンケミカルでSPF値日焼け止めの中には、乾燥感が強く出てしまったり、痒みが出てしまうものなどもあるので、それも納得です🧐

一方、紫外線吸収剤

詳しくは後述しますが、紫外線のエネルギーを他のエネルギーに変える時に、フリーラジカルなど別の有害な影響を肌に及ぼす可能性があると言われ、嫌われがちな成分かと思います👿

こう言った、紫外線吸収剤の刺激を抑えるために、カプセルに封入した製剤(カプセルイン処方)もあるにはあるのですが、肌に刺激が少ない反面、焼けやすい可能性があるというデメリットもあるそうです😭
(個人的には使用感がよくて好きなので、自宅にいる時用に使用しています😊)


また、このみついさんのポストも大変参考になります!!

酸化チタンと言う紫外線散乱剤の一種は、粒子を小さくするほど透明性が高くなり使用感が良くなるそうですが、その反面、粒子が小さくなればなるほど固まってしまいやすくなり紫外線の散乱効率も落ちてしまうそうです👿

帯に短し、襷に長し!!😨

それを防ぐために、界面活性剤の配合を工夫したり、紫外線吸収剤も併用した日焼け止めの処方を考えられるそうです😊 こう言ったところが、化粧品の処方設計をされる方の工夫や、腕の見せ所なんでしょうね🙏✨

みついさんは「刺激を感じないのであれば、紫外線散乱剤と、紫外線吸収剤を併用した日焼け止めの使用がオススメ」とのことです😊

先ほどの話からも、両者を併用した日焼け止めの方が、効率よく紫外線から肌を防御してくれそうなことが推測できますよね✨

成分表だけからは窺い知れない、「組み合わせ方」による処方の妙があるということは、覚えておきたいですよね🙏(成分表だけ見て、化粧品をわかった気になるのは早計ということだそう...🙇‍♂️)


◎紫外線吸収剤の種類について
一口に紫外線吸収剤といっても、分解しやすいものと分解しにくいものがあるそうです🙃

上記のみついさんのツイートに記載してある、分解しやすい紫外線吸収剤が単体で配合の日焼け止めを使うときは、ワンシーズンで使い切るなどした方が良いのかもしれません🙃
(そもそも、開封した化粧品は早めに使い切る方が良いのは分かってんですけどね😂💦)

しかし....
分解しやすい紫外線吸収剤も、分解しにくい紫外線吸収材と組み合わせると安定化する場合もあるそうです😊

これまた処方の妙!!なるほど!!!✨✨✨


◎メトキシケイヒ酸エチルヘキシルのハワイ問題


こちらのブログに書いてある通り、ハワイ州はメトキシケイヒ酸エチルヘキシル(海外での名前は、オクチノキサート)を使用した日焼け止めが、サンゴ礁の生態に悪影響を及ぼすとして、2021年の1月から使用を禁止する旨を発表しました🙅‍♀️

この流れを受けて、現在メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが配合された製品が、徐々に減っている流れがきているそうです😨

個人的には、刺激感が少なく透明性に優れている、好きな紫外線吸収剤だったのでとても残念です😭💦


エンビロン開発者のフェルナンデス先生も、著書の中で

メトキシケイ皮酸系の紫外線吸収剤は、1.5時間〜2時間ごとに塗り直すと同時に、抗酸化物質と組み合わせて使用すれば、フリーラジカルのダメージよりも保護力の方が大きくなるので効果的」(p.57より)

とおっしゃっているんですよね😊


メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが優れている理由は、他にもあるそうです💁‍♀️
OMCoctyl 4-methoxycinnamate=メトキシケイヒ酸エチルヘキシルのことです。

色々と政治的なあれこれも、化粧品の成分に影響するんだなぁ...😂 処方を組まれる方は振り回されますよね😭💦


日本では大変よく使用されている成分であるため、
そもそもの「サンゴ礁に悪影響を及ぼす」根拠となっている論文を否定する研究も、日本で始まっているそうです🙏

今後の展開に期待したいと思います🙏


◎シクロペンタシロキサン(揮発性シリコーン)が含まれている日焼け止め
 
シクロペンタシロキサン(揮発性シリコン)が配合されているオイルベース処方の日焼け止めは、紫外線散乱剤メインの処方である製品が多いそうです🙃
(紫外線吸収剤が、シクロペンタシロキサンに溶けにくいため!)

そして、揮発性シリコンは、肌に塗布された後に揮発すると、強固な化粧膜を形成するそうです。(それが故に、ウォータープルーフ処方の日焼け止めには、シクロペンタシロキサン配合のものが多いのでしょう🧐)

そして、更に使用されている紫外線散乱剤の主成分が酸化亜鉛である場合、「酸化亜鉛は皮脂に反応し固化する性質」があるため、

揮発性シリコーンが揮発したあとの化粧膜 ✖️ 皮脂と酸化チタンが固化 = さらに落ちにくくなってしまう

可能性がある、とみついさんはご指摘されています🙏(まあだからウォータープルーフなのだろうな、しつこいけど!!😂💦💦💦)


ただ、みついさんもおっしゃるとおり、酸化亜鉛は「毛穴に溜まった皮脂」と反応している可能性がある、ということですので、たしかに

皮脂分泌が過剰なタイプの方は気をつけた方がよいのかもしれない

と思いますが、普通肌〜乾燥肌の方は、そんなに気にする必要はないかなと、個人的には思います😊

あくまでも、みついさん的にも、このお話は現段階での「仮説」ということですので、もちろん酸化亜鉛=即🆖!!というわけではないですよ👿
(そもそも論酸化亜鉛は、金属アレルギーで酸化チタンが使えない肌タイプの方にとっては貴重な紫外線散乱剤な訳ですし、古くから使用されている安全性の高い成分です🙏)

また、他の揮発性シリコン類も、根本的な考え方は同じとのこと🙏(揮発後は強固な化粧膜を形成するので、落としにくい可能性がある)


一方...💁‍♀️
ジェルタイプの日焼け止め(ウォーターベース処方)の場合には、肌に必要以上に密着すると言う事は無いようなので、酸化亜鉛が配合されていたとしても、皮脂と固着することによる問題はそこまで大きくないようですね🙏

最近私は、鼻にのみオレゾのノンケミカルのジェルタイプの日焼け止め(ウォーターベース処方に、酸化亜鉛が配合されている)を使用しています。この組み合わせにしてから、毛穴の黒ずみなど更に軽減されている感じがするので、これには納得です😊✨

酸化亜鉛が配合されていたとしても、肌への固着感は強くないと、体感的にも思います。(その代わり、汗には弱そうですが😨)

このツイートのイチゴ鼻と戦うちゃんのように、顔の部位別の悩みによって、適切な日焼け止めを使い分けることも、素敵なインテリジェンススキンケアだと思います✨


◎日焼け止め、落ちてる?落ちてない?😨

オレゾのノンケミカルジェルの日焼け止めは、ウォータープルーフ処方ではないためベビーオイル洗顔でも落ちている感じがしますが、ウォーターベース処方の日焼け止めは、基本的にはベビーオイル洗顔とは相性が良くない場合が多いです🙏

そういった日焼け止めを使って、尚且つきちんと落としたいときには、潔く石鹸やクレンジング剤使うなどしたほうが、良いかもしれません🙏


また前述したように、揮発性シリコーン配合の日焼け止めは落としにくいため、「クレンジングや石鹸などの界面活性剤が含まれる洗浄料を使用した方が良い」という意見の方もいらっしゃいます🙃

こちらの、たろさんのツイートのとおり、

✔︎シリコーンはシリコーンでよく落ちる(似たもの同士は落としやすい話は、こちらにも書きました)

✔︎シリコーンは、ベビーオイルや油脂とはなじみにくい

という側面があるのは事実のようです🙏

※余談ですが、トゥヴェールにこの様な、シリコーンオイル配合の、界面活性剤不使用のクレンジング製品があります💁‍♀️
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私も夏のアウトドア向きの強力なウォータープルーフの日焼け止めを付けた時用に、このクレンジングを買おうかなと思っています😊(ダブル洗顔は推奨されています)

余談おわり🙃✨


...で、そう言った「シリコーンはベビーオイルで落としにくい可能性がある」ことを前提にした上で🙇‍♂️

私が普段愛用していて、ベビーオイル洗顔で落としている、オレゾのケミカルミルクUVには、揮発性シリコーンが含まれているため、こんなご質問をいただきました🙏
私の考えは、このツイートに書いたとおりです😊 これに関しては、完全なる私の価値観の話ですので、一つの意見として受け止めて頂けたら幸いです!(他の方の意見を否定する気持ちは全くありません🙏)

そしてオレゾのミルクが、ベビーオイル洗顔で落ちていない感じは、個人的な体感としてはあまりしないです🙃


しかし、夏用の耐水性が強い屋外レジャー用の日焼け止めをつけた時などは、私もクレンジング剤を使用すると思います✨

ただそういった強固な日焼け止めを日常から使って、毎日洗浄力の強い界面活性剤で洗浄をしていると、今度は別の問題が出てくる可能性もあるわけです😨(洗いすぎによる、バリア機能低下など)

その事は、こちらの記事にも書いたとおりです🧐

日焼け止めは、シーン別に数種類使い分けることを私はお勧めします😊✨


◎日焼け止めは、塗ってからしばらく経たないと効果が出ない?!

先日も何かのテレビ番組で、そのようなことをおっしゃった専門家の方がいらしたようです🙃

個人的には、かずのすけさんのこちらの記事がとても分かりやすいと思いますので、特に解説なし😂✨


◎紫外線吸収剤=悪👿??

紫外線吸収剤は、紫外線に当たると熱エネルギーを発すると言われています。
この柳下悠先生(形成外科医)のツイートにぶら下がっているリプライを読んでいただくと分かるのですが、熱エネルギーが=肌にダメージを与えるのかと言うと、そうとも言い切れない可能性もあるようです🙃

ミライさん(現職の化粧品開発者)のご発言。

紫外線吸収剤が肌へ刺激を及ぼすとしても、その要因に関しては様々な可能性があるようです😂

一方、なつなつさん(大手化粧品会社の現職研究員)のツイート💁‍♀️
※一重項酸素=活性酸素の一種と考えて差し支えないようです。(参考→ https://tidbits.jp/radical/

新しい計測法が完成されつつあるとのことですので、これからまた色々なことが明らかになってきそうですね✨✨


紫外線吸収剤から発生するフリーラジカルの危険性については、先ほど引用した、エンビロン開発者のフェルナンデス先生の本にもたくさん書いてありました✨

フェルナンデス先生は、一部の紫外線吸収剤や散乱剤と、ビタミンAやビタミンC、その他の抗酸化物質バランスよく併用することによって、「フリーラジカルのダメージよりも保護力の方が大きくなるので効果的」とおっしゃっています🙏

本からの要約をこちらにまとめましたので、興味のある方は是非読んでみてください🙏

(ただ、エンビロンの日焼け止めであるラドローションSPF16程度であることからもわかるように、やはり紫外線吸収材や散乱剤の使用は、必要最小限に留めているのだろうというのが個人的な印象です🙏)


日焼け止め自体に抗酸化物質が配合されている製品もたくさんありますが、そういう日焼け止めはお高い😇💸 

私個人は、

スキンケア自体にそうした抗酸化成分を取り入れることも重要なのではないか(てか、ビタミンCとかAとか使ってれば大丈夫じゃない?!)

と考えています🙃(とりあえず現段階でわかっていることから推測するに)

げんさんがおっしゃるように、紫外線防止剤に関して全てのことが分かっているわけでは、まだまだない、ということなのですよね🙏


◎日焼け止め、どうやって選ぶ?

ここまで、様々な専門家の方による、日焼け止めに関する議論をまとめましたが、まとめてる私も、

「じゃあ結局、どんな日焼け止め選んだらえーっちゅーねん???😇」

と思いますし、多くの方が混乱されるのではないかなと思います😂💦

実際、日焼け止めと言うのは、「あっちを立てればこっちが立たない」「帯に短し襷に長し」という側面が否めない化粧品だと、個人的には感じています🙏

ただ、それ以上に現段階で、紫外線が肌に様々な悪影響を及ぼすと言う研究がたくさん出ているわけですから、「なにもしないよりは防御したほうが良いに違いない」という風潮になっているわけです🙃

個人的には、micoさんのこの意見に私も賛成です😊 

やはり最終的には、「その製品を使ってみてどうなるのか」というのは、ご自身の肌につけてみないと分からない部分が大きいです🙏


今日ブログで紹介してきたような特性をなんとなく頭に入れた上で、使ってみて、落としてみて、判断して...🧐

そういう、トライアンドエラーを重ねる工程自体を楽しめたらよいのではないかなと私は思います😊

これはまさに、「観察、考察、実行」のプロセスを繰り返しながら、己の肌を知り、より綺麗になっていく...

mimi推奨の

インテリジェンススキンケア

の考えに他ならない訳ですが!(ちゃっかり宣伝🙃)

また何か新しくわかったことがあったら、追記していきたいと思います!


◎おまけ

日焼け止めについての皆さんの有益ツイートをパラパラとご紹介🙏

ありがとうございました🙇‍♂️